北海道ソロキャンプ道中記!
筆者が2017年に実施した夏の北海道ソロキャンプで感じたままの旅行記録です。
自由と冷を求めて、ここまで来てしまいました!
実施要綱
期間:2017/8/14-18
スタイル:ソロキャンプ
行き先:道東
移動手段:レンタカーヴィッツ
走行距離:900km
テント:小川キャンパル Piccola
宿泊:予約なし
ちなみに、北海道ソロキャンプのまとめはこちらでしているので興味があれば!
ソロキャンプ旅0日目 予約編
北海道ソロキャンプに行こうと思い立ったキッカケ。
それは、年々暑くなる夏の暑さに、これまた加熱するキャンプブームによる混雑。
もう嫌になって、いっそのこと北海道まで言ってしまえば解決すると、半ばやけっぱちの思いつき!
それがだんだんととても素敵なアイデアに思えてくるあたりは、たぶんキャンプマニアなのですね。
とはいえ、思い立ったのは、夏休みが数週間後に迫った8月頭。
結果、ソロで行くことを決意!
まだそこまでソロキャンプ初心者だったので、かなりの勇気がいりました。
すぐにトラベルコちゃんで飛行機を予約して、 たびらいレンタカー予約 にてレンタカーを検討!
新千歳発着が安い!ということで、行き先は未定のまま予約をしてしまいます!
今の時代、なんて便利なのと感動。
旅までの2週間をわくわくしながら過ごして、当日を迎えるわけです。
行き先は、ざっくり道東!あとは、行ってみてから考えるスタイルです!
ソロキャンプ旅1日目
羽田空港→新千歳空港→美瑛→国設白金野営場
新千歳までスカイマークでお昼前に到着。残念ながら、小雨が降っていました。やはり夏とはいえ肌寒く最高気温が21.7°C、カーディガンを羽織ります。
空港ロビーにて、予約していたOTSレンタカーに連絡して迎えに来てもらいます。
たびらいレンタカーにて最安値として発見した、OTSレンタカーはお盆一部またいだ5日間で¥28,000(保証付き)でヴィッツを借りることができ、お得でした。
よしっ、なんとなく道東に向かおう!
それ以外は計画もへったくれもないこの旅のコンセプトは、「その日向かう先はその日決める」でした!
北海道であれば、殆どのキャンプ場が当日入れるのも自由な旅にはうってつけですね。
ツーリングマップルに指をかざして、縮尺を測って行けるところはどこか確認。
そんなこんなで車を走らせてすぐに感じたのは、北海道の真っ直ぐな道。
気持ちが良くて、気をぬくとどんどんスピードをあげてしまいます!
お昼は味噌ラーメンを食べながら、インターネットでキャンプ場を検索し、行き先を美瑛に定めます。
いつのまにか小雨も止んでおり、遠くの地平線を見て、開放感たっぷり。
北海道に来たという実感が湧いてきました!
富良野のホームセンターで薪や炭を確保して、美瑛の山に入っていきます。
そうして、ついたのは白金野営場です。
国設白金野営場
広々ととられた敷地には背の高い木々が生い茂る森サイト。
料金は¥400/人。
駐車場からは大きなリアカーで荷物を持ち出します。
霧深い森から木々が呼吸しているような幻想的な雰囲気が漂っています。自然の広さと深さを感じさせてくれます。
近くの白金の湯は、大人一人¥500。
露天では、北海道の冷たい空気がまた気持ちよいです。
ほかにも歩いていける範囲に複数の温泉があるのもポイントです。
夜は、サッポロクラシックビールを飲みながら北海道が誇るコンビニ・セイコーマートで購入した味付きジンギスカンを炙って食べます。
満腹になったあとは、焚火にニッカウイスキーを楽しみました。
とても静かでいて、たまになにか動物の雰囲気のする、素敵な場所。
深い安らぎを覚え、初日から北海道でまったり。もうほろほろです。
ソロキャンプ旅2日目
美瑛→網走→サロマ湖キムネアップ岬キャンプ場
天気は、曇り。
その夜に宿泊した佐呂間地区の最高気温23.7°C、最低気温12.5°C。
上に1枚羽織らないと肌寒いくらい。
猛暑の東京から来ているので、得した気分です。
朝はコーヒーをひいてのんびりと楽しみます。
朝ごはんは日清のシーフードヌードル。
キャンプのカップ麺はどうしてこう美味しいのでしょうかね。朝から満足です。
撤収をささっと済ませて、ほど近くにある青い池を見物しました。
曇りだったため綺麗な青色を見ることができなかったのは残念。
観光客は非常に多く、特に中国の方が多かったように見受けられます。早々に撤退し、道東に向けて2日目は移動日です。
旭川にでて、あとはひたすら東に一本道。250kmの大移動です。
キムネアップ岬キャンプ場
湖のほとりでのキャンプがしたくて、キャンプ場を探しました。
到着したのはサロマ湖キムネアップ岬キャンプ場。
料金はなんと無料。
トイレや水道は綺麗でとてもおすすめです。
海ともつながる大きなサロマ湖に張り出した岬にあるキャンプ場は、朝焼けも夕焼けも見ることができます。
道中にはキツネや鹿をなんども見かけて、改めて北海道の大自然を実感。
車で15分ほどかけて温泉まで行きましたが、場内にコインシャワーもあります。(¥100/8分)
ちなみに、15分ほどの温泉は、ワッカの湯。大人一人¥1,000とお高めですが、ホテル併設ということでかなり設備は整っています。
夜は、キムネアップ岬から車で数分ほどのところにあった北勝水産という海産物商店で購入したホタテを、焼いて食べました。これが、また絶品。
干物を炙ってまた美味しい。
ああ、北海道はなんて美味しいんだと嘆息。
サッポロクラシックがまた進みます。
夜には晴れて星空も綺麗。思わず星空のタイムラプスを撮影しました
夜は遠くから犬の吠える声が聞こえて、熊を疑いました。検索してみると、熊出没情報も出ていたのであながち思い違いでもなかったかもしれませんね。
ソロキャンプ旅3日目
網走→屈斜路湖→和琴半島キャンプ場
天気は晴れ。
晴れるとあっという間に暑くなってきます。半袖になり、コーヒーを淹れて伸びをします。北海道の夏の朝はやっぱり最高。
朝は定番のカップラーメン!さっぱり醤油のわかめラーメンやワンタンラーメンがとくに朝に合います。
サロマ湖は朝見るとまた綺麗です。
さっと撤収をすませて、サロマ湖を後にします。
まずは旭川監獄を観光します。お盆ということでなかなか人も多いのですが、人混みというほどではなく、快適に見て回ることができました!
どこまでもつながる北海道の道路はこんなふうにしてできたのかと興味深く覗かせてもらいました!
その後は美幌峠。
車でくねくねと登り続けること20分。
頂上では屈斜路湖を眼下に眺めることができます。
ビジターセンターは大きくレストランや土産物のほか、北海道の食材なんかも置いてありました。
そこから下りに下り、屈斜路湖に突き出た半島にある、和琴半島湖畔キャンプ場に。
和琴半島湖畔キャンプ場
湖畔のフリーサイトで湖沿いにテントが並びます。
料金は¥450/大人一人。
人気キャンプ場のようでとても多くのテントが立ち並びますが、それでも当日の夕方で湖沿いに場所を見つけることができました!
コーヒーを湖を眺めながら飲むことができる開放感抜群のロケーション。
歩いて15分ほどに三香温泉があります。前には可愛い犬がお出迎え。
大人一人¥400です。
ここには野趣あふれる露天風呂だけしかありません。洗い場もなく、マットと桶が置かれているのでそこで身体を洗って入ります!ワイルド!
キャンプ場に戻って夕飯の準備!
夕飯は美幌峠で購入したこちら。
イカめし。
お湯を沸かして、温めてイカめしを食べます。
うまいんです、これが。
片手にサッポロクラシック、片手にイカめし、前方には焚き火に湖。
最高ですよ。
その後は、ニッカウイスキーでまったり。
だいぶ冷えたので途中からカーディガンのうえにバスタオルを羽織っていました。
ソロキャンプ旅4日目
屈斜路湖→釧路→シラルトロコ湖キャンプ場
天気は曇り。
湖畔の和琴半島キャンプ場からは離れがたく、お気に入りのキャンプ場となりました。
どうやら連泊するひとも多いようですね。
ちなみに、前日朝ごはんを買い忘れていたのですが、受付でカップ麺を購入することができて助かりました!
撤収するときはどこか寂しさを感じます。
ひとまず摩周湖を観光します。
霧の摩周湖といわれるほど霧の多い場所。
やはり霧が出ていました。
その後、知床に行きたかったのですが、翌日最終日で新千歳に向かう必要があるので大人しく西方面の釧路に向かうことに。
海産物を食べようと思い立ち、釧路市内にある和商市場に。
たくさんのお店がひしめき合う市場。
どんぶりご飯を購入し、そのうえに載せるネタをいろんな店で買い集めます!
そして、出来上がった丼がこちら。
とても美味しかったです。
釧路は湿地帯なのでたくさんの湖があります。
そのなかで、向かったのはシラルトロコ湖キャンプ場。
近くの憩いの宿かや沼ホテルでキャンプ場のチェックインを済ませます。
シラルトロ湖キャンプ場
キャンプ場はシラルトロコ湖の丘の上にある平原。
¥370/一人。
駐車場はサイトには乗り入れはできないので、数十メートルはリアカーで荷物を運びます。
優にテント50張り以上は張れる広々としたキャンプ場には、3-4張りしかありませんでした!お盆なのに快適!
温泉は先程の受付をしたホテルでゆっくり浸かります。大人一人¥450でした。
打たせ湯が気持ちよかったのを覚えています。
最終日の夜。
初日と同じようにセイコーマートで購入したジンギスカンを食べます。そして、お決まりのサッポロクラシック!
はーっうまい、と寛ぐ瞬間はキャンプの醍醐味ですよね。
最後の焚き火を楽しみつつウイスキーに切り替えます。
すると、近くの茂みから何か木の枝をパキッと踏む大きな物音が。
頭に浮かぶ、市の熊出没情報。
火をどのように使えば効果的かシミュレーションが突然始まり、心拍数が上がります。
ガサッと飛び出してきたのは、大きな野ウサギ。
ぴょこぴょこ跳ねて、すぐにまた茂みの中に逃げていきました。
漫画のような展開ですが、それが北海道。
普段都会で生活していると、野生のものに対して本当に身の危険を感じることってまずないので、なんだか感性が研ぎすまれるような想いがありました。
徐々に冷えてきてバスタオルを羽織ります。
夏でも夜は冷えるので、フリースやブランケットは次来る時は必須だな、とすでに次に来ることを考えていた最終日の夜でした。
ソロキャンプ旅5日目
釧路→新千歳空港→羽田空港
最終日の朝。
やっぱり最後もわかめラーメン。
名残惜しみながらも夕方前のフライトに備えて、撤収します。
鹿が時たま姿を見せます。
高速に乗り、ひたすらに西に向かいます。あとは帰るだけだと考えて、ひとつ気を抜いていました。
ヴィッツってとても燃費がいいんですよね。
ガソリン、高速のサービスエリアのどこがで入れればいいやって思ってたのですけどね。
北海道、高速のサービスエリアも下にもガソリンスタンドが100kmもない範囲もあるんですね...。
ヤバイと気付いてから、サービスエリアで検索すると、数十キロ先の音更ICで降りた一般道。
メーターが残り一つ以下になるまで走らせたのは初めてで焦りました。
ギリギリでセーフの瞬間は、満塁逆転サヨナラホームランで歓喜に震えるスタジアムくらい、僕一人を感動させました。
助かった!
その後、なんとか新千歳空港近くでレンタカー返却して、空港に。
途中でさまざまな物を購入したので、Columbiaの75lには収まらなくなってしまい、一部を自宅に宅配してもらうことにしました。
最後はやっぱりサッポロクラシック。
旅の締めに一杯。
そして、北海道を後にしたのでした。
最後に
自由と冷の旅でした。
帰ったあとに、かかった費用の集計をしてみて愕然としたのは後日談。
とはいえ、最高に心地よい時間を過ごすことができて、大満足でした。
それ以来、関東でもサッポロクラシックを見かけると、ついつい買ってしまいます。
暑い夏に、みなさん是非北海道キャンプいかがでしょう!
それでは、よいアウトドアライフを!